<こんな病気>
- 「ブドウ球菌」や「溶血性連鎖球菌」の感染で起こります。
* 「ブドウ球菌」 : 水疱性になる事が多い。
… 普段から皮膚に住みついている常在菌。
気温が高くなるほど、パワーアップして、毒性を発揮します。
* 「溶血性連鎖球菌」 : 痂皮性(かさぶた)のもの。
- 乳児から学童によく見られます。
- 初夏から夏にかけて多く発生します。(暑くなればなるほど、菌は強力になります。)
- 感染経路 … 接触感染(痂皮にも感染性が残っています。)
- 潜伏期間 … 2〜10日(菌量や傷の状況によって変わります。)
<症状>
- 湿疹やあせも・虫刺されを掻いた傷跡など、ジュクジュクしているところに、
感化膿菌が染して起こります。
… 顔や手足など、どこにでもできます。
- 痒みがある、ジクジクした、水疱となります。
… この水泡は破れやすく、破れるとかさぶたを作ります。
破れた時に菌が散って、菌がついたところに、また水疱ができます。
- 痒いので掻くと、菌が飛び散って水疱があちこちにでき、その広がり方が「飛び火」の
ようなので、この名前があります。
<予防>
- 鼻の内側に小さな傷を見つけたら、要注意。
… 鼻の穴の内側にこの菌はたくさんいます。
鼻毛の生えている鼻の入口付近は、細菌の巣でもあるので要注意! - きっかけとなる「虫刺され」・「皮膚炎」・「外傷」の早期治療。
… アトピーの場合、常に目には見えない傷がある傾向にあり、要注意!
<治療>
- 患部をよく消毒して、抗生物質入り軟膏を使います。
… 酸性水やイソジン等の消毒液を、塗り薬の前に使うと、効果的。
- 湿疹用のステロイド軟膏は、使ってはいけません。
… 症状を悪化させます。
- ひどい時は、抗生物質を内服します。
… 最近のとびひは(抗生物質が効きにくくなっているので)治りにくく
なっているそうです。
- 爪を切って、引っ掻かないようにします。
… 手や爪の中には、たくさんの菌がいます。石鹸を使って、
よく洗いましょう。
- 患部はガーゼ等で覆って、
… 水泡が破れた時に出てくる分泌物が、飛び散るのを防ぎます。
ただし、覆う事によって、かえって治りを悪く(かさぶたができにくく)して
しまう場合もあるようです。先生の指示に従って。
- 治るまでは、入浴やプールを避けます。
… シャワー&よく泡立てた石鹸などで、皮膚は清潔に保ちましょう。
- 広範囲でジクジクしている時。
… 伝染力が非常に強いので、集団生活から遠ざけてください。
<こんな時は、もう一度受診を…>
- 熱が出た時。
… 毒素が、血液の中に入った可能性もあります。早めに受診を。
- 小さな別の発疹のようなものが出てきた時。
- 2日以上たっても、水ぶくれが増える時。
- 顔や体が赤く腫れてきた時。
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