急性低音障害型感音難聴
<acute low-tone sensorineural hearing loss:ALHL>

★ 適切な早期治療と安静が極めて重要 ★

<こんな病気>
  •  ある日突然、耳が聞こえが悪くなってしまう病気。
  •  突発性難聴とは「急に聞こえが悪くなる点」が共通
    •  一度しか発症しない突発性難聴と違って、再発を繰り返すことがある(30〜40%)のが特徴。
    •  突発性難聴よりも聴力は戻りやすいと言われています(改善率は、低音障害型:60〜80%、突発性:約30%)。
  •  メニエール病と同じく、20〜40代の比較的若い女性が多く発症
    •  平衡感覚と関係する前庭でもリンパ液が増えるため、強い眩暈を起こすメニエール病に対し、
       眩暈を起こさない低音障害型感音難聴は「蝸牛型メニエール」とも呼ばれます。

<原因>

  •  耳(外耳・中耳・内耳)の最も深いところにある内耳に、リンパ液が増えすぎてしまった状態。
  •  原因は不明ですが、一般に
    •  精神的ストレス(52%)
    •  睡眠不足(43%)
    •  疲労(40%)         の他、風邪等が発症の引き金になっていると考えられています。

    ※ 再発防止のため、規則正しい生活、十分な睡眠、ストレス解消を心掛けましょう。
      また、むくみを避けるため、塩分の多い食事も控えましょう。

<症状>

  •  耳閉塞感を主訴とすることが多い病気です。
        …耳の中に水が入ったような、幕が張ったような感じがします。
  •  「自分の声」や「周りの音」が響き、うるさく聞こえます。
  •  低い音の耳鳴りがして、低い音が聞こえづらく感じます。
  •  めまいを伴わないと言われていますが、軽いめまいや浮動感を訴えるケースもあります。

<治療>

  •  血液循環改善剤
        :内耳の血液の流れを良くします。
  •  浸透圧利尿剤
        :内耳のむくみを取るための薬です(内リンパ水腫であると推定される場合)。
  •  漢方薬
        :全身の体調を整えます。   
  •  ステロイド剤
        :内耳のむくみの原因になっている炎症を抑えるため、または免疫異常が関与
         している可能性があると推定される場合にが処方されます。

    ※ 多くは10〜14日程度、治療中で聴力が変動する場合には1ヶ月から数ヶ月で治りますが、
      眩暈がある場合には、さらに治療期間がかかります(メニエール病初期の疑い)。

<経過> :萌ママの場合

  •  1〜2日目 :聴覚過敏気味。
                耳の中が腫れた感じがして、テレビの音がやたら大きく、耳障りに感じましたが。
                花粉の時期には時々あることなので、さほど気にしていませんでした。
  •  3日目    :耳鳴り
                エアコンの音が響きすぎているような耳鳴りが終日続きました。
                イライラすると、悪化する印象がありました。
  •  4日目    :終日ではないものの、引き続き耳鳴り。耳抜きをすると軽くなる印象がありました。
  •  5日目    :耳鼻科を受診。
                「血液循環改善剤」と「利尿剤」を服用し、2日後には耳鳴りをほぼ感じなくなりました。
  •  6〜10日目 :耳鳴りを感じるのは、日に数回程度でしょうか。イライラしたり、夕方になって疲れてくると、耳鳴りを感じました。
  •  12日目   :薬がなくなったタイミングで、耳鼻科再受診。聴力検査の結果は良好。
                同じ薬を5日分追加。「今後も波があるでしょうが」とした上で、治療は一旦終了となりました。、

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