※ では萌夏sanの場合、具体的にどんな経過をたどっているかと言うと…?
    1.両目で同時に物を見る<同時視>。
       … これまで(都合が悪くて)見なかった事にしてきたものを、まずは見ることから
         始めました。
    2.それを脳で1つにして見る<融像>。
       … 二重に見えているものを、自力で1つに重ね合わせられるようにします。
    3.立体的に見えるようになります<立体視>〜<両眼視>。
       … 萌夏sanの場合(眠くなると斜視が泡割れるタイプなので)もともと立体視は
         できていたようで。訓練を続けながら、3Dアトラクションも楽しめていました。

<訓練:その1>
   使っていなかった方の目の機能を(アイパッチなどを使って)高め、その目にも映って
   いる(でも見なかったことにしている)ものがある事を、本人に気付かせます。
      … そうする事で、徐々に物が二重に見えるようになってきます。

  萌夏sanの場合、まずは、ガーゼをテープでとめたのですが、そのテープの後が赤く
  かぶれてしまいました。そこで、眼帯(フェルト製)を製作。(GALLERY12参照)
  内側に畳んだ滅菌ガーゼをあて、それを交換する事で、清潔に保っています。
    (ここで言う清潔は、あくまで“汚れていない”というだけの事ですが…)

    •  長時間(アイパッチなどで)隠すのは、斜視がない方の目。
           … 斜視のある目の機能を高めるため
    •  短時間(手の平などを使って)隠すのは、斜視のある方の目。
          … ちらちらと隠す事で、その目に映っていることを思い出させます。

  ※ アイパッチについて
     … 片目を隠す際には「光が一切入らないものを」という指示の先生もあれば、
       「こちらで見ちゃダメよの印程度で充分」という指示の先生もあるようですが。
       その辺りは、その子の状態(種類や段階)による差が大きいのかもしれません。

<訓練:その2>
   目を寄せる訓練を繰り返すことで、2つに見えたものを、自力で重ねられるよう、
   目の機能を高めます。  ←以降、同じ目的での訓練になります。

  鉛筆を2本用意し、本人と向かい合って座ります。
  1本:Aは「本人の目の前」に、もう1本:Bはそこから30センチほど離し、向かい合って
  座ったママの前に持ちます。
  手前の1本:Aを目を寄せて見ていれば、奥の鉛筆:Bが2本に見えるはずです。

     … 我が家では、先に人形のついたボールペンを用意し、目を寄せさせ、
       「(その奥にいる)ママが2人になった〜♪」とやっていました。
       そのうち「2人になったらお終い」と気が付いて、目が寄ってもいないのに
       「2人になった」と言う時もあるので、要注意です。(●`ε´●)

  ※ 1週間に1回、じっくり訓練をするよりも、常に意識させる事が大事との事。
    そこで今度は、ママの爪が登場!!
    ただ単に「ぴ!」と言った瞬間に、ママの爪を見る。その後3段階で爪を近づけ、
    目を寄せられたらお終い。(〃⌒ー⌒〃) 

<訓練:その3>
   
厚紙(長さ30センチ位×幅5センチ位)に、1本線を引きます。
   その線上に3箇所(10センチおき程度に)「印」をつけます。
       … 点を両目で見られれば、そこから先の線が交差して見えるはずです。
         小さな子なら、点の所に小さなシールを張って「お星さま見て!」
         「じゃ、ハートはどこかな?」なんてやってもいいと思います。

<訓練:その4>
   
ラップの芯の手前を右手でもち、右眼に当てます。
   次に、左腕を伸ばし、芯先に左手をあてます。その際、手の平を広げ、
   親指と人差し指の間に挟むようにしてあててください。
       … 左手に穴があきましたか???
         程よく目が寄って見ていないと、穴の開く位置が外側へずれるようです。

※ 萌夏sanの場合、眠い時だけに症状が現れるタイプだったため、いつからどうなった、という
  判断は非常に難しいのですが。

  •  1年目は、1〜1.5ヶ月に1回お通院
       … 正直、何をやっているのか、よくわかっていなかったと思います。
         それでも「片目で見ている」「頑張れば治る」という自覚は芽生えたかも☆
  •  2〜3年目は、2〜2.5ヶ月に1回の通院
       … 検査の手順が飲み込めてきて、ある程度正確な結果が出るようになってくると
         同時に、訓練の要領も得て、成果が現れるようになって来ました。
  •  4年目は、3〜4ヶ月に1回の通院
       … 機能は高まってきたものの、やはり眠くなるとその状態が保てない時も…。
         夜TVを見る時(少し眠い時)を中心に、眼帯を活用していました。
  •  5年目(現在)は、5ヶ月〜半年に1回の通院。
       … 「両目で見てないよ」と指摘をすれば直るので、特に毎日繰り返しているような
         訓練はありません。気がついた時:1日何度か声をかけています。

    * 今でもやはり、眠くなると両目で見ること(ピントを合わせること)が面倒臭くなるようで
      苦手な方の目を使っていないのがわかるのですが…。私自身もそうだからなぁ…。
      2人してパパから「両目で見ろ!」って叱られてます。(^−^ゞ

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