<こんな病気>
水痘ウィルスの「飛沫感染」や「接触感染」で起こります。
乳児〜幼児期の子供がかかりやすく、感染力が強いため、一度掛かると免疫ができます。
- 飛沫感染 … ウィルスが患者のセキやくしゃみで飛び散り、それを吸い込む。
- 接触感染 … 患者の水疱が破れて、出てきた液に直接触る。
- 潜伏期間 … 2〜3週間
- 移しやすい時期 … 発疹の出る1〜2日前から、発疹がかさぶたになる時期。
<症状>
- 37〜38度くらいの熱とともに、小さな発疹ができます。
- 小豆大くらいの水疱に。(この時、痒みはピークになります。)
- 次第に膿を持ちます(膿疱)。
- 膿疱は2〜3日でしぼみ、かさぶたになって、1週間ほどで治ります。
- かさぶたのあとは、数ヶ月で自然に消えます。
<治療>
- 抗ウィルス剤の投与
… 発症から48時間以内に飲むと、比較的軽くすむと言われています。
- 掻きむしらないように。
… 痒みをあまり感じさせないよう、室温・衣服の調節。爪を短く切り、
手を清潔に。 <掻きつぶしたものは、一生跡が残るそうです。>
<また、アトピーを悪化・誘発する事もあるそうです。> - 石灰酸亜鉛華糊膏
… 痒み止めの軟膏ですが、さほど効果は期待できません。
- 水疱が化膿した場合
… 抗生物質の投与(軟膏・内服)
- 口の中がただれて食事ができない時・痒みが強い時・高熱の時
… 受診を。
<合併症>
- まれに無菌性髄膜炎や脳炎を、数十年後に帯状疱疹を起こす事も。
- 帯状疱疹 … 水疱瘡にかかった数年〜数十年後、免疫力が落ち、
水痘ウィルスが活性化すると起きます。
- 中年以後によく見られる。
- 免疫抑制剤で治療中の子供にも見られる。
- 神経に添って、帯状に、痛みのある丘疹や水疱が出ます。
- 3〜4週間で自然に治りますが、神経痛が残る事もあるので早めに治療を。
- 子供の場合 … 他に何か異常があることが多いので、早急に治療を。
|