風邪の予防
<こんな病気>
  風邪とは、いろいろな原因でおこる呼吸器の急性炎症性の病気を総称したもの。
  原因となるウィルスや細菌などによって「熱が出る」・「セキが出る」・「下痢をする」・
  「嘔吐する」・「鼻水が出る」など症状も様々で、正確には「風邪症候群」と呼ばれます。
    •  寒さ・暑さなどの温度&湿度の変化
    •  ウィルス
    •  睡眠不足
    •  栄養           といった4つの要因が互いに絡み合っておこります。

  •  栄養バランスの良い食事
        △ たんぱく質:免疫力の回復
             (肉・魚・卵・豆腐など)
        △ ビタミンA:ウイルスの侵入を防ぐ
             (ホウレン草,人参,カボチャ,青菜など)
        △ ビタミン C:抵抗力を高め、ウイルス退治をしてくれる
             (れんこん、かぶ、ブロッコリー、柿、みかん、イチゴなど)
  •  充分な睡眠をとり、規則正しい生活をする
       … 充分な睡眠、早寝早起きは、自然治癒力:免疫力を高めます。
       … 長引いて気分が沈みがちな時は、症状が軽ければ起きて、家族と話をする
         方が、心理的に良い事もあります。<ストレスは免疫力を下げます>
  •  人ごみを避け、手洗い・うがいを徹底する
       … 普通の風邪は接触感染なので、空気よりも手からうつることが多く、アメリカ
         では、1日5回手洗いをした人は風邪を引く可能性が45%減ったとの報告も
         あります。指の間や爪の間まで、きれいに洗いましょう。
         また、服等で覆われていない「顔」を洗うことも効果的です。

<治療>
  解熱剤をはじめ、鼻水・セキを止める薬など、症状にあわせた薬が中心に処方され
  すが、細菌の感染が疑われる時は、抗生物質が処方されます。

  •  症状が軽くなったからと言って、完全に治ったとは限りません。自分勝手な判断で
        … 薬で、症状が抑えられているだけかもしれません。
          薬をやめたりせず、指示通りに飲ませるようにしましょう。
  •  症状が似ているからといって、前回と同じ病気とは限りません。
        … 使用期限が切れている可能性もあります。
          自己判断で、前にもらった薬を飲ませるのはやめましょう。
  •  薬の量や種類は、診察をした子の症状・体重に合わせて処方されています。
        … 親から見て、同じ症状だとしても、兄弟に使いまわすのはやめましょう。

<合併症>
  日常的な病気であるため、市販の薬を飲んで済ませることも多いようですが、
  風邪に似た症状で始まる他の病気もあるので、早めに受診する事が大切です。
      … 通常1週間程度で回復しますが、子供の風邪は高熱が続いたり、こじらせると
        副鼻腔炎・気管支炎・中耳炎の他、肺炎・ライ症候群・多発神経炎・髄膜炎
        ・心不全など、入院治療が必要なものも多々あります。
        また、腎炎や糖尿病など持病の悪化させるなど、様々な合併症を起こし、
        重症化することがあるので、充分な注意が必要です。

  <風邪と間違えやすい病気>

    •  インフルエンザ
           … インフルエンザウィルスの感染によって起こります。
               … 突然の高熱で発病する事が多く、鼻水やセキ、喉の痛みの
                 他に、食欲低下、頭痛、筋肉痛などの症状が見られます。
    •  マイコプラズマ肺炎
           … マイコプラズマという微生物によっておこります。
               … 最初に高熱が出て、段々セキがひどくなります。
                 マクロライド系の抗生物質で治療します。

 Q.熱があっても元気な時は?
     … いつもとかわらなければ、あまり心配はありません。
       ですが、元気だからといっても外出するのは控えましょう。
       部屋を程よく温めて、水分を十分に与えながら、様子を見ましょう。

△ 詳細は「熱が出たときのお世話」へ

 Q.食欲がない時は?
     … 風邪の時は、下痢や嘔吐を起こしやすくなっています。
       食事は無理にとるより、食べたいものを食べたい時にとるようにしましょう。

  •  消化がよく、水分の多いメニューを摂るのが基本。
        … 番茶・熱いレモンティー・葛湯・おかゆ・スープ・牛乳などは、発汗を促し、
          失われた水分を補給し、痰を切る効果があるため、風邪の時にはお勧め。
  •  少し食欲が出てきたら、お粥など、消化の良い食事から始めましょう。
        … シチューやよく煮込んだうどん、鍋物も体が温まって、消化がよく、風邪を
          ひいた時にとりたいメニュー。
          市販の“レトルトパック”や“ベビーフード”なども上手に活用を。
  •  発熱するとビタミンが消費され体もほてるため、冷たいジュース(果汁100%)や
     果物(りんごのすりおろし等)を少しずつとるのも効果的。
        … アルカリイオン飲料を飲ませる時は、BABY用を。
          大人用を子供に使う場合は、水で薄めてから与えるようにしましょう。

 Q.入浴する時は?
     … 38度をこえる熱がある時は、入浴を控えましょう。

  •  風邪のひき始めは安静にして、できるだけからだの回復力を高めるのが基本。
       … 体力を消耗する入浴は控え、充分な睡眠をとるようにしましょう。
         特に熱がある時は、できるだけ休養をとる必要があります。
  •  熱が低い場合でも、長湯は避けましょう。
       … 洗髪はできるだけ控え、体が温まったらすぐにあがり、体をよく拭きましょう。
 Q.下痢をしている時は?
     … 水分を充分補給し、くれぐれも脱水症状には気をつけましょう。

△ 詳しくは「下痢をしている時のお世話」へ

 Q.セキがひどい時は?
     … 寝ている時は、体を横向きにしてあげると、セキがしやすくなります。
  •  乾燥していると、セキが出やすくなります。
       … 加湿器を使うなどして湿度を保ち、時々換気をしましょう。
         また、水を嫌ったウィルスの風邪が、湿度の低い冬に流行する傾向がある
         ため、充分な加湿をする事は家族への感染予防にも有効です。
       … 一般的に、気温:20〜24度、湿度:60〜70%で、空気中のウイルスが
         落下・死滅するといわれています。
  •  水分をこまめに補給する事で、痰が柔らかくなり、外へ出やすくなります。
       … 小さくて、からんだ痰が上手く出せない時は、背中を強めに叩く事で、
         出やすく、もしくは落ちやすくなります。ママが“トントン”してあげてください。
  •  夜明けの急激な気温の変化は、セキを誘発します。室温を保つ工夫を。
       … 1日の中で一番風邪をひきやすいのは、身体が乾燥してウイルスが増殖
         しやすい夜中(2:00〜4:00頃)と言われています。ウイルスの90%は喉から
         侵入すると言われている事からも、寝る前にホットドリンク(ホットレモンなど)
         を飲んだり、枕元に置いた水を、目が覚めたら飲むのも効果的。
 Q.嘔吐している時は?
    … 嘔気の強い時は、胃を休める事も必要です。
        (吐いた後はガスが胃にたまり、また胃が痙攣して、吐きやすくなっています。)
      嘔吐がおさまったら、30分様子を見て、大さじ1杯の糖湯から始めましょう。

△ 詳しくは「嘔吐のときのお世話」へ

Q.熱が高い時は? 
      … タオルで汗を充分に拭き、体を冷やさないように気を付けましょう。

  • 熱が上がっている段階では、寒気がします。
        … 毛布を1枚足し、室温を保ち、体を温めてあげましょう。
          特に、首の後ろ(グリグリのところ)や背中全体を温めると、楽になります。
  • 熱が上がりきってからは、暑く感じます。
        … 毛布を1枚、減らしましょう。(暖め続けると、熱も上がり続けます!)
          アイスノン等を使って、頭・首のサイド・両脇を冷やして、熱を下げてあげ
          ましょう。(動脈:外から脈のとれるところを直接冷やす事で、頭に上る血液
          が冷え楽に感じます。またそうする事で、熱も下がりやすくなります。)
          汗をかくので、下着も綺麗なものと交換しましょう。
            (汚れた下着では体の汗・汚れを吸わず、体表に残ってしまいます。)

△ 詳しくは「熱が出たときのお世話」へ

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