<こんな病気>
- 顔や肘・膝の内側に、湿疹が繰り返し起こる病気。
… アトピー体質がもとにあり、年齢によって、できる場所や湿疹の状態が
かわります。 - 痒みの強い湿疹。
… 掻きこわすとジクジク→かさぶたを繰り返します。
- 慢性化することが多い。
- アトピー体質の子供に、何らかの刺激があった時起きます。
(衣服・洗剤・食べ物等の刺激)
… 他のアレルギーの病気と比べて、アレルゲンが特定しにくく、はっきりした
原因は、まだわかっていません。
<症状>
冬は皮膚が粉をふいたようになって、痒みが増し、夏は汗をかくのでジクジクしがちです。
虫刺されを掻いているうちに、悪化する事もあります。
- 1歳以下(症状が出始めるのは、生後2ヶ月頃から)
… 顔(特に耳の下)、首の周り、胸などに、ジクジクした湿疹。
- 1歳以上
… 顔・頭、手首・足首などに、カサカサした湿疹。耳切れを起こす子も、
よく見られます。
- 3歳以上
… 肘・膝の裏側、目の周りに、乾燥してカサカサした湿疹。
湿疹がかたまって、皮膚がゴワゴワして盛り上がってきます。
手がひび割れる事もあります。
<治療>
- 何よりも、肌を清潔に保つ事。
… 汚れやすい顔や手は、マメに拭くようにし、毎日入浴させましょう。
- 皮膚が乾燥しすぎるのを防ぐ。
… もともとアトピー性皮膚炎の子は、皮膚表面の脂分や汗の分泌が少なく、
肌が弱いもの。充分泡立てた石鹸で、優しく洗うようにしましょう。 - 衣服(特に下着)は、汗を吸収しやすく、柔らかいものを。
… 洗剤や漂白剤が刺激になる事もあります。
赤ちゃんが直接触れるママの衣服、タオルにも、注意が必要です。
- 爪は常に短く。
- 痒みがひどい場合は、受診を。
… 軟膏は、ステロイド系・非ステロイド系(消炎剤・保湿剤)など様々。
<除去食について>
- 除去食療法は、医師の指示の下で。
… 牛乳や卵が、必ずしもアレルゲンとは限りません。
赤ちゃんにとって大切な動物性たんぱくを、自己判断で制限してしまう事は
避けましょう。
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